日本地図の色分けの作り方
このページでは、都道府県別の数値から色分け地図(コロプレス図)を作り、画像として保存するまでの手順を説明します。インストールも登録も必要ありません。ブラウザだけで完結します。
1. データを入れる
データの入れ方は3通りあります。手元に表がある場合は「貼り付け」がいちばん速く、思いつきで試すなら「プリセット」が手軽です。
貼り付け(ExcelやGoogleスプレッドシートから)
都道府県名と数値の2列を選んでコピーし、そのままテキスト欄に貼り付けて「読み込む」を押してください。区切り文字はタブ・カンマ・読点・スペースを自動で判別します。1行目が「都道府県/値」のような見出しになっている場合は、見出しとして自動で読み飛ばします。
数値は次のような書き方でもそのまま読み取れます。
- 桁区切りのカンマ(1,234,567)
- 全角数字(123)
- 単位つき(12.3℃、45%)
- 統計表でよく使われる△▲のマイナス表記(△12.3)
- 万・億・千の位取り(1,234万 → 12,340,000として計算します)
3列以上ある表を貼った場合は、「どの列を数値に使いますか」という選択欄が出ます。あとから列を切り替えても、地図はその場で塗り直されます。
手入力
47都道府県の一覧が並ぶので、必要な県だけ数値を入れます。入力しなかった県は「データなし」になります。数県だけの地図を作りたいときはこちらが早いです。
プリセット
公的統計から作った12種類のデータをワンタップで読み込めます。出典も自動で入ります。まず動きを見てみたい場合や、自分のデータに差し替える下地として使えます。できあがりの例で、それぞれのデータの中身と読み方を紹介しています。
2. 県名が認識されないときは
読み込んだあとに「45件マッチ/2行が不明です」のような表示が出ることがあります。不明だった行は一覧で表示され、それぞれに都道府県を選ぶ欄が付きます。正しい県を選べばその場で反映されます。
「東京」「大阪」のような省略形、「TOKYO」「Hokkaido」といったローマ字、ひらがな表記は、あらかじめ登録してあるので自動で認識します。認識されないことが多いのは次のようなケースです。
- 市区町村名が入っている(例:横浜市 → 神奈川県として認識されません)
- 地方名が入っている(例:東北、関東)
- 合計行や注記行が混ざっている(例:全国、計、※印の行)
合計行が混ざっていても、都道府県として認識されないだけで地図には影響しません。そのまま無視して構いません。
3. 色分けを決める
区切り方(分位と等間隔)
分位は、各段階に入る県の数がほぼ同じになるように区切ります。値が一部の県に集中しているデータでも、地図全体に色の差が出ます。総人口や人口密度のように、東京都だけが極端に大きいデータでは分位が向いています。
等間隔は、最小値から最大値までを同じ幅で区切ります。「1,000万人以上」「10%刻み」のように、区切りの数値そのものに意味がある場合はこちらです。複数の地図を並べて年ごとの変化を見せたいときも、等間隔で同じ区切りをそろえるのが基本です。
段階数(3〜7)
段階数は多いほど細かく見えますが、その分だけ小さな差にも線が引かれます。一目で構図を伝えたい資料なら3〜5段階、詳しく比較したいなら6〜7段階が目安です。なお、同じ値の県が多いデータでは、指定した段階数より少なくなることがあります。その場合は「実際の段階数」の欄に理由が表示されます。
配色
6種類の配色は、いずれも色の違いではなく明るさの順序で段階が読めるように並べています。色の見え方には個人差があるため、色相だけに頼らない配色にしています。白黒印刷やコピーをする資料では「墨(モノクロ)」が確実です。増減や過不足のようにゼロを挟むデータには「青⇄朱(発散)」が向いています。
4. タイトルと出典を入れる
タイトル・単位・出典は完成画像に焼き込まれます。画像だけがSNSや資料に転載されたときも、何のデータなのかが残るようにするためです。公的統計を加工して使う場合は、出典を必ず書き添えてください。
プリセットを読み込んだときは出典が自動で入り、編集できない状態になります。数値を書き換えると、元の出典は自動的に外れます(別の数字に元の出典が残ったままにならないようにするためです)。
5. 画像を保存する・共有する
「PNG画像で保存」を押すと、1600×900ピクセルの画像がダウンロードされます。地図・凡例・タイトル・単位・出典・地図データのクレジットがすべて入った完成状態です。SNSでも資料でもそのまま使えます。
「共有URLをつくる」を押すと、その地図を表示するURLが発行されます。SNSに貼ると画像つきのカードになります。共有ページは検索エンジンに登録されない設定なので、URLを知っている人だけが見られます。受け取った人は「このデータを編集して自分の地図を作る」からエディタを開き、数値を差し替えて自分の版を作れます。
6. 微調整
特定の県だけ色を変えたいときは、地図上でその県をクリックすると色の選択が出ます。強調したい県を1つだけ目立たせたい場合などに使えます。元に戻すボタンも用意しています。
作った地図は直近5件までブラウザに残ります(パソコンの中だけに保存され、送信はされません)。少し違う条件で作り直したいときに呼び出せます。
手順は以上です。まずはプリセットを1つ読み込んで、区切り方や段階数を変えてみるのが理解の早道です。
地図をつくるもう少し深くやりたいとき
区切り方の選択は、突きつめると「そのデータをどう要約するか」という統計の話になります。地図の作り方そのものより、こちらを一度おさえておくほうが結果的に早道です。読み放題の対象に入門書が多く含まれているので、まとめて読み比べる用途にも向きます。
- Kindle Unlimited — 統計・データ分析・Excelの入門書が読み放題の対象に(対象は時期により変わります)
- Audible — 数字の読み方を扱う本を作業中に聴く
- データ可視化の本を探す — 色と凡例の決め方の定番書
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